「………」


黙り込んでわたしの手を見つめる成宮。


そんなに、見ないで…!


こんなまじまじと手を見られることなんかないから、恥ずかしいんだけど……


「あの、そろそろ手を…」


「なんで突き指、したの?」


その質問に、心がドキッと跳ね上がった。


「れ、練習のしすぎで……」


言えるわけない。


この雰囲気の中、成宮のことを考えてイライラしてたからなんて。


とてもじゃないけど、心臓がもたない……