翌日、私達は 教会に隣接するホテルで 結婚式の話しを聞いて 東京に帰る。


ブライダルの担当者が 親切に細かく案内してくれた。
 


今まで、結婚式の事は あまり考えていなかった。

二人で居られれば それで良いと思っていたから。



でも 具体的に見てしまうと それはやっぱり憧れで。

純白のウエディングドレスで 智くんと愛を誓いたいと思う。


何度 二人で誓っていても。
 

智くんも 同じ気持ちだったと思う。
 



「私。お色直しは したくないなあ。白のドレスだけでいいかな。」と言う私に
 
「それならドレスは レンタルじゃなくて オーダーしようよ。麻有ちゃんの為だけのドレスを 着てほしいなあ。」

と言ってくれる。
 


「お父様とお母様にも 相談しようね。招待する人とかも。」
 


「本当に、忙しくなるよ。これからは。」



智くんは、満足そうに言った。