「入籍した後、どこで食事しようか。」 朝、トーストを食べながら 智くんに聞かれる。 「私、横浜がいい。あのレストラン。」 あの日から始まった。 幸せのすべてが。 「そうだね。横浜にしよう。」 智くんは、笑顔で大きく頷く。 「クリスマスイヴだから。今日、予約しておくね。」 「ありがとう。いよいよ、だね。」 私は、何となく 瞳を潤ませてしまう。 「今日は、麻有ちゃん先に帰っていてね。」 私達は、キスをして家を出た。