【ねぇ、愛海ちゃん。


今から、俺と一緒にどこか出かけない?


もちろん、愛海ちゃんがどこかに行きたいって言えばの話だけど】


こ、これは……まさかのお誘い⁉︎


お見合いをして終わりなのかと思った私だが、洋季さんにとってはそうでもなかったらしい。


ていうか……今日は平日だよ?


私よりひとつ年上の洋季さんなら、高校に通ってても不思議じゃないけど。


そう思い、メッセージを返す。


【私はスケジュールが空いてるので大丈夫ですけど、洋季さんは大丈夫なんですか?】


私がそう送った数十秒後に返ってきた返事は、驚きのものだった。


【大丈夫だよ。


俺、高校には通ってるけど、高校からVIP待遇を受けてるから、学校に通わなくてもいいんだ】


えぇっ⁉︎