イケナイ王子様

いやいや。


「私がそう言うんだから、間違いないわ」


間違いですよ、叔母さん。


「愛海ちゃんはね、自分に自信を持ってないから、そんな否定的な発見を言うと思うのよ。


だから、もっと自分に自信を持ったほうがいいわよ」


そうかなぁ?


たしかに、自分に自信を持てば、否定的な気持ちは消えるかもしれないけど、『可愛い』と思うか思わないかは別の話でしょ。


「叔母さん。


私が可愛いか可愛くないかはともかく、お見合い相手と話をするほうが先じゃないですか?」


心の中でつぶやいたことは言わずに、叔母さんにコソッとささやく。


私の言葉に、叔母さんは我に返る。


「あぁ、そうね。


今は、お見合い相手と話をすることに意識したほうがいいものね」