イケナイ王子様

「いや〜……でも、息子たちの同居人が君でよかったよ。


風の噂で、君の家の財産がなくなったって聞いたから、大丈夫かな、と思ってたんだ」


財産は、すべてなくなったわけじゃないんだけど……。


叔母さんから受け取った、お父さんの遺言書から、この別荘に移り住もうと思ったけど、そこに、我妻兄弟がいたんだよね。


「いや〜……ごめんね、愛海ちゃん」


「えっ?


どうして肇さんが謝るんですか?」


肇さんが私に謝ることはないと思うけど。