イケナイ王子様

時計が示す時間は、午後5時30分。


私は、すでに朝ご飯を食べ終え、リビングでうろうろしてる。


翔さんはというと……。


「ちょっとは落ち着けよ。


まだ、兄貴も誠たちも帰ってこないんだし。


俺の隣にでも座れば?」


なんて、緊張感のない声で、ソファに深く腰かけてる。


いや、そう言われても……。


落ち着かないものは落ち着かないんだよ。


それに、翔さんの隣に座るのは、違う緊張感があるんだよね……。


嫌じゃないんだけど、ドキドキするんだよ。