イケナイ王子様

それはちょっと言いすぎなのでは……。


自分たちのこと考えてないって、悪口に分類される言葉だと思う。


だけど、それを口には出さない。


不安が大きいから。


明日、我妻兄弟の父親と対面することが。


邪魔者扱いされちゃうんじゃないかって。


口汚く罵られるんじゃないかって……。


「……しょうがねぇな。


不本意だけど、明日、親父が来るのを待とうぜ」


私もちょっと不本意だけど……。


ここはうなずいておこう。


「は、はい……」


心臓がいまだに大きく跳ねているのをスルーして、私は小さくうなずいた。