イケナイ王子様

「ったく、しょうがねぇなぁ……」


頭をボリボリかく翔さん、絵になるなぁ。


どんな仕草をしても、絵画になっちゃう。


って、そうじゃなくて。


ずっと見とれてるわけにはいかない!


「明日……翔さんのお父さんが、ここに来るんですか?」


私がそう聞くと、翔さんが小さくうなずく。


「……あぁ」


本当に来るんだ……。


ま、また心臓がバクバクしてきた。


「なんか、不安なんですけど……」


「俺も。


ったく、兄貴のやつ……俺たちの心配なんて全然考えてねぇな」