「よし、これで完璧よ!」


お見合い当日、叔母さんの家にて。


私は叔母さんにメイクさせられ、私服から着物に着替えさせられた。


お見合いだからといって、わざわざ着物にしなくてもいいのに。


そう思っていたけど、叔母さんは、着物がいいと言って、私に着替えるよう指示した。


今、私が着ているのは、裾に霞がプリントされた、赤い着物。


この着物は、叔母さんが成人式のときに着た着物だと、叔母さん本人から聞いた。


メイクは、する必要があると思ったので、メイクに関して、とくに文句は言わなかった。


メイクをし終えたあと、今度は、私の髪をいじりはじめた。


いったい、なにをするつもりなんだろう。


数分後、叔母さんは、私の髪から手を離した。