イケナイ王子様

そう言う笑顔も、怖く見える。


「でも、おバカさんな愛海ちゃんも、俺は大歓迎だよ。


なんたって俺は、愛海ちゃんを10年以上想い続けてるからね」


「…………」


「あぁ、答えを教えないとね。


なんで知ってるか、わからないみたいだし」


笑ってない目が、私の姿をとらえた。


獣に狙われた獲物のような気分になる。


「なんで、愛海ちゃんの両親が事故死して、その両親の葬儀が行われたことを、俺が知ってるか。


俺が付き人に頼んで、愛海ちゃんの両親を死に追いやったからだよ」