しかし、洋季さんは私の問いに対して、なにも答えず、なにかを私の体に押し当てた。


ビリビリして、全身がしびれる感覚。


あの感覚が、今でも残ってる。


目の前に火花が飛ぶような、あの感覚……。


想像すると、とても痛くなる。


痛みにもがき苦しむ私に、洋季さんはこう尋ねたんだ。


『ねぇ、我妻の連絡先、知ってる?


知ってるよね?


教えないと、また痛くするよ?』


拒否を許さない、威圧的なオーラで。


全身に帯びる痛みを、これ以上感じたくなかった私は、仕方なく、翔さんの連絡先を教えたのだ。