イケナイ王子様

驚く俺を尻目に、弓屋が、俺の肩越しから覗く廊下を、背伸びで覗き込む。


その様子を見て、俺は我に返る。


「わ、悪い。


愛海は今、家にいないんだ」


「そうなんですか……。


藤堂さんについて調べたことを、愛海に言おうと思ってたんですけど……」


「……っ⁉︎」


調べたこと⁉︎


「え……そ、それ、どういうことだ?」


「調べたって……まさか弓屋、藤堂洋季についてを……」


弓屋の言葉に、俺と紀野は驚く。


紀野も、弓屋の言葉に『どういうことだ?』と思ったようだ。