イケナイ王子様

「えぇっ、そうなの⁉︎」


予想どおり、叔母さんはさらに驚いた。


けれど、私は気づかないフリをした。


「はい。


私、悟さんだけじゃなくて、悟さんの兄弟たちとも一緒に住んでるんです」


まぁ、その兄弟たちのうち、翔さん以外は全員、家を空けてていないけどね。


「そうなの……全然気づかなかったわ」


「な、なので、今から家にあがるというのは……」


「じゃあ、家にあがらないほうがいいかしら……」


少し残念そうに靴をはき直す叔母さん。


ごめんね、叔母さん。


せっかく来てくれたのに、あがらないようにうながしてしまって。


叔母さんに対して、申しわけない気持ちがつのってくる。


心の中で叔母さんに謝ったそのとき。