イケナイ王子様

「お、叔母さん、あの……」


「ちょっとの間だけでもいいの。


家にあがらせてくれないかしら」


また言わせてくれなかった。


でも私は、そのくらいのことであきらめたりはしない。


「そ、その前に!


叔母さん、聞いてください‼︎」


「へ……?」


私の大声に驚き、靴を脱ごうとしていた足をピタッと止める叔母さん。


本当に、家にあがろうとしていたらしい。


「じ、じつは……この家に住んでるの、私と悟さんだけじゃないんです」


やっとで言えた。


心の中で大きな息を漏らす。


「悟さん……?」


「ほら、前に一度、叔母さんの家に、背の高い男の人が来たじゃないですか」


「あぁ……そういえば来てたわね」


「その人が悟さんって人なんですけど、悟さんには兄弟が4人いて……」