さすがの叔母さんも、翔さんが、私を本気で好きでいることに気づいたのだろう。


首を縦に振り、うなずいてくれた。


すると、翔さんがようやく、私の肩から手を離してくれた。


ちょっと名残惜しい気がするけど。


あえて、その言葉は言わないようにしよう。


「それじゃあ、失礼します。


これから、よろしくお願いします」


「え、えぇ、よろしくね」


叔母さんがそう言ったのを聞いたあと、翔さんは、さっさと外に出てしまう。


「ま、待ってください、翔さん!


あっ、叔母さん、お話聞いてくださって、ありがとうございます!」


「どういたしまして。


また来てね」


叔母さんの笑顔に一礼して、慌てて翔さんのあとを追いかけた。