イケナイ王子様

よーし、こうなったら……。


小さくうなずき、叔母さんと翔さんが握手を終えたところで、ふたりの間に割って入る。


なんとか、明るい空気にしなくちゃ!


「じ、自己紹介し終えましたね!


じゃあ叔母さん、要件を伝えますね!」


明るい空気にしよう!


心の中でそう意気込んだはいいけれど、明るいのは、私の声色だけ。


これじゃあ普通に、叔母さんに伝えたいことを言うだけじゃん!


バカだ、私……。


勝手に落ち込んでしまう。