イケナイ王子様

私がそう思ったところで。


激しくキスしてきた翔さんが、私から離れ、叔母さんの真正面に歩み寄った。


まるで、お姫様を守る騎士のように。


「……なにか勘違いしてませんか?」


「へ……か、勘違い?」


「俺、この家に来たこと、今まで一度もありません。


それに、悟っていうのは、兄貴の名前です」


悟さんかどうかという会話は、翔さんにまる聞こえだったらしい。


小声でしゃべったのに、バッチリ聞こえちゃってたなんて……。


「へ、ど、どういうこと⁉︎」