イケナイ王子様

心の中でそうつぶやいたところで、閉じてた目を開ける。


よし、ちゃんと今の状況を報告できた。


「……あんた、嘘ついてただろ」


はっ!


隣にいる翔さんの声で我に返る。


「う、嘘なんてついてないですよ」


「ついてただろ。


手合わせて黙祷したあと、あんたの顔、チラッと見えたんだけど。


あんた、涙流してたぞ」


えっ!


私、涙流してた⁉︎


気づかなかった……。


「なんで、両親の墓の前で嘘つくんだよ」


「だ、だって……」