イケナイ王子様

なにに安心してるかは、わからないけれど。


「じゃ、じゃあ、私のことは……」


「嫌いになってねぇよ。


1ミリもな。


むしろ、あんたが嘘ついてた理由を知って、すげぇ安心したわ」


翔さん……。


私が嘘ついても、嫌いにならないなんて。


なんて優しい人だろう。


私、この人のこと、好きになってよかった。


心の底からそう思える。


「で、なに隠してたんだ?


藤堂と、どこでどうやって知り合った?」


うっ。


私の態度で、翔さんは、私が嘘をついてたと確信したようだ。