イケナイ王子様

「大丈夫だよ〜、心配しないで!


私は、そんなにかよわい人じゃないから」


かよわくなんかない。


そう言って、友達を突き放しちゃうんだ。


心配させたくないから……。


「愛海……」


きーちゃんは、しばらくの間、私を見て、なにか言いたそうにしてたけれど、やがて、小さく息をついた。


「……愛海がそう言うなら、わかったよ。


必要以上の詮索はしない。


その代わり、ピンチになったら、すぐに私に言うんだよ?」


「うん、約束ね」


きーちゃんと約束を交わし、私はきーちゃんと別れて、家に向かった。