イケナイ王子様

この状況を、まだきーちゃんに説明してなかった。


「じ、じつは……」


私は、ミドリさんに嫌がらせのメールを送られたこと、脅迫に似た手紙を送られたこと、ミドリさんに襲われそうになったことを説明した。


私が状況をすべて説明したあと、きーちゃんが深いため息をついた。


そして、ミドリさんに視線を向ける。


「はぁ……。


お姉ちゃん、もうやめてって言ったよね?


自分の意見に反対する人を排除すること。


それに、上から目線なことを言われただけで腹を立てて、嫌がらせをすることも」


『もうやめて』。


そう言ったときのきーちゃんの目が悲しそうに見えた。


きっと、姉のミドリさんが悪に染まってくことに、胸が痛くなったのだろう。