イケナイ王子様

「それで、たまたま路地裏にいた私を見つけたってわけか」


「そういうこと」


なるほど。


つまり、カフェにいたきーちゃんが、路地裏の騒ぎに気づいて、様子を見にきたってことか。


きーちゃんがひとりでカフェにいたなんて、ラッキーだったな。


もし、きーちゃんがカフェにいなかったら、ミドリさんに傷つけられたかもしれなかったから。


「……で、なにがあったの?」


「じ、じつはね……」


そうだ。


きーちゃんに、ミドリさんに襲われそうになったことを説明しなきゃ。


と思ったが、私に襲いかかろうとしたミドリさんが、突然驚きの声をあげた。


「き、綺彩⁉︎


あんた、なんでひとりでここにいるのよ!」