イケナイ王子様

「あなた、もしかして怖いの?


大丈夫よ、死なせるようなことはしないわ。


それに、あなたの体に傷がつかない程度の仕打ちを与えるだけだから」


死なせる⁉︎


傷がつかない程度の仕打ち⁉︎


余計に怖いよ!


安心なんて、全然できないよ。


自分の顔が青ざめていくのがわかる。


「ふふっ。


さぁ、泣くまで後悔するがいい……」


後悔?


それって、ミドリさんに刃向かったことに対する後悔?


なんて思ってても問いかけることはできず、ただあとずさるだけ。


しかし、路地裏が狭いせいで、すぐに背中が壁にぶつかってしまう。


ミドリさんが、じりじりと近寄ってくる。


こ、怖い……!