イケナイ王子様

どんなに告白したって、翔さんは断るよ。


あなたの想いは、きっと叶わない。


私だって、翔さんが好きだもん……。


「どんなにフラれたって、あきらめない。


生まれてはじめての恋だもん。


絶対に実らせたいの」


「…………」


「だから私は、もう一度……」


「ダメですっ‼︎」


ミドリさんの言葉をさえぎり、思いっきり叫んだ。


路地裏の近くを通る人たちが、なにごとかとこちらを見るのもかまわずに。


「私だって……っ、私だって、翔さんのことが好きなんですから!


あなたには渡しません!」


「で、でも、私のほうが、翔くんを想いはじめたのが長い……」


「何年思ってるかなんて関係ありません。


大事なのは、好きな人への愛情が本物かどうかですよ」