イケナイ王子様

そう思ったと同時に、こちらに来る人物が、はっきりと姿を現した。


「私の最大の敵……つぶしてやる……」


ミドリさんだ。


まさか……今朝の手紙の送り主は……。


朝、私が見た人影の正体は……。


「あ、あなたは……」


ミドリさんとは何度も会ってるけど、ミドリさんのほうは、はじめて顔を合わせるのではと思い、初対面のフリをする。


「……わからない?」


「え?」


「私、あなたのアドレスに、警告のメールを送ったのよ。


なのに、あなた……私のこと知らないの?」


本当は知ってる。


知ってるけど、今は初対面のフリだ。


「警告のメール……。


あっ、も、もしかして『翔くんに近づくな』っていうメールを送ったのは……」