イケナイ王子様


☆☆☆

「うっ……」


数時間後の14時。


今朝送られた手紙のとおり、E中学校近くのカフェの路地裏にやってきた。


路地裏には誰もおらず、私ひとりだけ。


しかし、路地裏はちょっと寒いな……。


太陽の光がさえぎられて、路地裏が建物の影に隠れてるから、少し薄暗い。


それに、なぜか路地裏だけ、冷たい風が強く吹いている。


厚着してくればよかったかも。


なんて思ってると、路地裏に向かう人影が現れた。


ドキッ。


も、もしかして、今朝、私に手紙を送ってきた人?


無意識にあとずさる。


「……来たわね」


あれ?


この声……聞き覚えがあるような……。


少し低い、この声は……。