「あれ……?」


翌日。


朝早く目が覚め、少し嫌な予感がしたので、私服に着替えて玄関に向かうと、窓の外に怪しい人影が映った。


誰だろう、あれ……。


不審な人物を追いかけようとしたが、その前に逃げられてしまったので、追いかけるのをあきらめる。


小さく息を吐き、外に出る。


念のため、ポストを確認してみる。


「ん……?」


なんか入ってる……。


なにかが手に当たる感触がして、それを手にして取りだす。


「これって……」


ポストの中に入っていたのは、封筒だった。


見た感じ、とくになんの変哲もない封筒だ。


誰あての?


誰からの封筒?


疑問を残したまま、家の中に入る。