もしそうだったら、訂正しなきゃ!


そう思い、口を開けようとしたそのとき。


顔を赤くしたままの翔さんが、私の後頭部に手をまわし、唇を重ねてきた。


「……っ⁉︎」


あまりに突然のことで、驚くことしかできない私。


な、なんでこんな夜道でキスを……。


ていうか、キスの時間が長い!


しかも、私の口を無理やりこじ開けて、自分の舌を入れようとしてくるし!


「や……っ、ふぁ……っ」


や、やだ、変な声が出ちゃった。


翔さん以外の人に聞こえてなきゃいいんだけど。


恥ずかしさで顔を熱くした直後、翔さんの顔がゆっくり離れていった。


それと同時に、翔さんの体も、少し離れる。


「……そんな可愛い顔すんなよ。


襲いたくなるんだけど」