……はっ!


パジャマ姿のまま、外の景色を見てる場合じゃない!


急いで、私服に着替え、洗面所に向かう。


洗濯機の中に入っている衣類を取りだそうとするが、洗濯機の中が空っぽであることに気づく。


あれ?


もしかして、誰かが洗濯ものを干してくれたのかな。


そう思い、ベランダに顔をひょこっと出す。


すると、そこにいたのは……。


「おっ、起きたか。


おはよう」


「し、翔さん……」


視界に映ったのは、洗濯ものを干している翔さんだった。


翔さんが、洗濯ものを干してくれてるなんて……。


「わ、私がやりますよ!」


「なんで?」


なんでって……。


「洗濯ものを干す仕事、私の仕事でしたから」