しかも、私の人生をめちゃくちゃにしてやればいいって……。


「あー、せめて翔くんに、彼女の名前を聞いとけばよかった。


そしたら、翔くんの彼女のことを調べれたかもしれないのに」


ドキッ。


「うーん……どっかいいタイミングで、翔くんに聞いてみるとするか」


心臓のドキドキが止まらない。


ミドリさんの口から放たれた言葉が、すべて私に突き刺さってるから。


と、突然。


「ミドリー、なにしてんの?


早くジェットコースターに乗ろうよ!」


ミドリさんの友達らしき女性が、ミドリさんを手招きで呼ぶ。


「あっ、うん!


今すぐ行くよ〜」


まるでなにごともなかったかのように、振る舞ってみせるミドリさん。


その表情は、ひとりごとを言ってたとは思えない、満面の笑み。