イケナイ王子様

にこやかな笑顔で私を見る洋季さんに、私は慌ててうなずく。


洋季さんと一緒に、遊園地に向かう。


遊園地に着いたのは、その数分後だった。


急ぎ足で歩いていたせいか、早く遊園地に着いたらしい。


昨日、洋季さんと来たばかりの遊園地が目の前に現れる。


この遊園地、いつ見ても大きいよね。


何回見てもびっくりしちゃうよ。


心の中で驚く自分をスルーして、遊園地に足を踏み入れる。


昨日と同じように、洋季さんが入場料を払い、中に入った。


中に入ってからは落ち着かなかった。


この遊園地内にミドリさんがいると思うと、心が落ち着かない。


しかも、翔さんと一緒にいることを考えると……。


って、ダメダメ!


私ってば、なに考えてるの!


自分の彼氏を、私以外の他の女性が狙ってるなんて。