イケナイ王子様

今日、翔さんは、遊園地に行ってくると、メモを残した。


まさか、ミドリさんたちと……?


相手がミドリさんたちだと考えただけで、心が焦りはじめる。


『私、あきらめたくないよ!』


昨日、カフェで、翔さんに彼女がいると、友達のひとりに言われたミドリさんは、そう言っていた。


だったら、遊園地で、翔さんとふたりっきりになるチャンスを狙ってるんじゃ……。


翔さんは、私という存在がいるから、付き合えないと言ってくれると思うけど、ミドリさんが簡単に身を引くとは思えない。


これはマズい。


あんな言葉を聞いたら、ハラハラするよ。


ミドリさんたちの会話を聞いて、黙り込んでしまう。


そんな私を見て、洋季さんが、なにか考えるような仕草を見せた。


なにを考えてるんだろうと問いかけることは、今の私にはできなかった。