イケナイ王子様

食べられるか食べられないかはともかく、とりあえずこう答えておこう。


「だ、大丈夫です。


気分は悪くないので……」


あぁ、また嘘ついちゃった。


私、優しい人を相手にしゃべってると、変に気を遣っちゃうから……。


「そう……無理しないでね」


「はい……」


洋季さん、本当に優しいな。


その優しさが身に染みる。


コーラを飲み、心を落ち着かせる。


注文した料理が運ばれてきたのは、それから数分後だった。


「お待たせしました。


ナポリタンとジェノベーゼパスタになりま〜す」


さっき、席を案内してくれた店員さんが、笑顔で持ってきてくれた。


店員さんが再び去り、私と洋季さんは、注文したものを食べはじめる。


食べはじめてから5分ほどは静かだった。