イケナイ王子様

はじかれたように、ドリンクバーのディスペンサーのあるところに向かった。


グラスを手に取り、そこにスパークリングジュースを注ぐ。


ジュースを注ぎ終わり、もとの場所に戻ろうとしたとき。


「やっとで講義が終わったわ〜」


不意にそんな声が聞こえてきて、私はキョロキョロとあたりを見まわした。


声のしたほうに目を向けると、そこにいたのは、見覚えのある人物だった。


あの人、誰だったっけ?


顔は見たことあるけど、名前覚えてないんだよね……。


「疲れたね。


こういうときは、レストランに来るのが一番よ」


ん?


なんか聞いたことがある声だな……。


それでも、名前が思い出せない。


誰だったっけ……。


頭をフル回転させたとき、別の人の声が聞こえた。