女王様の言うとおり

先生の時のようにクラスメートひとりひとりに噴射していくのだ。


そうすればきっと体内にいる蟻は死滅する。


でもそのかわり、クラスメートたちの体にも異変をきたすだろう。


「どうすればいいの……」


良い案は何も浮かんでこなくて、あたしは柊真の横にうずくまった。


それこそ、縄張り争いをして互いを食い殺していけばどんどん味方は少なくなっていくだろう。


そうすれば女王蟻は崩御するかもしれない。


あるいは、他の学校に去っていくかもしれない。


でもそのためには沢山の犠牲が出る……。