女王様の言うとおり

恐る恐るそう質問してみると柊真は大きく頷いた。


「たまには2人でもいいだろ? 俺たちいつも4人で行動してるからなぁ」


嘘!


それってデートじゃん!


瞬時にそう感じ取って頬がカッと熱くなるのがわかった。


赤面している顔を見られたくなくて、心持り俯き加減になる。


自然と頬が緩んで笑みが浮かぶのが自分でもわかった。


「どうしたんだよ、今度はニヤついた顔してさ」


「な、なんでもない! それよりパフェ!」


「え?」


「食べに行こうよ! 2人で!」


思わず声が大きくなる。


柊真と二人きりだなんて夢みたいだ!


「おう。じゃ、放課後な」


柊真はまだ怪訝そうな顔をしていたけれど、どうにか約束を取り付けることに成功したのだった。