女王様の言うとおり

そうやって、自分の勢力を伸ばしていくのかもしれない。


「くそ! こうなったら無理矢理にでも仲間にしてやる! アイリさんから、仲間にして戻ってくるように言われてるんだ!」


男子生徒がギャルの体を押し倒す。


砂ほこりが舞う中、二人の唇が荒々しく重なるのを見た。


ここにいちゃいけない……。


不意にそんな恐怖心が湧いて来て、あたしはカバンを胸に抱きかかえるようにして公園から逃げ出した。


公園内からは言い争いの声がまだ聞こえてきている。


あたしはその声から耳を塞ぎたくなる思いで走ったのだった。