女王様の言うとおり

「B組の転校生はわざとこの高校に転校してきたってこと?」


「そうかもしれないな」


柊真はあたしの言葉に頷いた。


「でも、どうして? 今までこの学校には女王蟻なんていなかったのに……」


「だからかもしれない。なにもいなかったから、女王として君臨しやすいと考えたんだ」


柊真の言葉が当たっていたとすれば、他の高校ではすでにこのような現象があったことになる。


あたしはゴクリと生唾を飲み込んだ。


もしも本当にこんなことが繰り返されていたとしたら、問題になっているはずだ。