女王様の言うとおり

☆☆☆

3人でやってきたのは屋上へ続く踊り場だった。


屋上への入り口は封鎖されていて開かない。


「柊真、大丈夫?」


さっきまで目立たなかった頬の腫れは時間と共に膨らんできていた。


一応ハンカチを濡らしてきたけれど、これで腫れがひくかどうかわからなかった。


「このくらい平気だ。お前らは大丈夫か?」


あたしは頷く。


柊真が危機一髪で助けてくれたおかげだ。