女王様の言うとおり

でも仕方がない。


あたしがこうしている間に、どうにかヒナに逃げて欲しかった。


「ヒナ……逃げて!!」


叫んだと同時に遊星の唇が一瞬触れていた。


その感覚に驚いてハッと目を見開いた瞬間、遊星の体が壁まで吹き飛ぶのを見た。


え……?


一瞬、なにが起こったのか理解できなかった。


だけど今あたしにキスをしようとした遊星は床に倒れ込み、そして遊星が立っていた場所には柊真の姿があった。


柊真は肩で呼吸をして遊星を睨み付けている。


「柊真……どうして?」


柊真は他のクラスメートたちに取り囲まれていたはずだ。


そう思って元々柊真がいた場所へ視線を向けてみると、数人の生徒達が口の端から血を流して倒れているのが見えた。