女王様の言うとおり

あたしはそのまま大股に窓へと近づいて行って、大きく開け放った。


この空間にいるだけで気分が悪くなってしまいそうだった。


新鮮な空気を取り入れて深呼吸をした時、ヒナが「もう、あたしたちだけしか残ってないんだ」と、呟いた。


「え?」


聞き返しながら振り向くと、クラス全員が大西さんの席に群がっているのがわかった。


唯一残っていた数人の生徒たちも、今はもう大衆の中へと紛れ込んでしまっていた。


その姿はさながら蟻の行列のようだった。


手に手に甘いお菓子を用意して大西さんへ手渡していく。


その長い列は教室後方まで続いていた。


「あ、遊星!」


ヒナが教室に入って来た遊星を見つけて駆け出した。


とっさにヒナを止めるため、走り出す。


遊星にキスをされてしまったらヒナまで感染してしまう!