☆☆☆
A組に入った瞬間ムワッと甘ったるい匂いが鼻腔を刺激して、あたしは思わず咳き込んでしまった。
教室中を覆い尽くすような甘い匂いは……ハチミツだ。
あたしは大西さんと始めて会った時にハチミツの匂いを強烈に思い出していた。
あれは甘い香水の匂いだと思っていた。
でも、違う……。
大山君の家に行った時も同じ匂いを嗅いだ。
それは蟻の巣の中から漂ってきていた。
小山君はきっと、蟻のエサとしてハチミツをケースに入れていたのだろう。
それよりも、もっときつい甘さだった。
「これ、美味しいから食べて」
「こっちも美味しいよ」
クラスメートたちが次々とそう言い、大西さんの机の上にお菓子を置いていくのが見えた。
そのパッケージにはどれもハチミツと書かれている。
「なんだよこれ」
柊真もヒナも甘ったるい匂いに顔をしかめている。
A組に入った瞬間ムワッと甘ったるい匂いが鼻腔を刺激して、あたしは思わず咳き込んでしまった。
教室中を覆い尽くすような甘い匂いは……ハチミツだ。
あたしは大西さんと始めて会った時にハチミツの匂いを強烈に思い出していた。
あれは甘い香水の匂いだと思っていた。
でも、違う……。
大山君の家に行った時も同じ匂いを嗅いだ。
それは蟻の巣の中から漂ってきていた。
小山君はきっと、蟻のエサとしてハチミツをケースに入れていたのだろう。
それよりも、もっときつい甘さだった。
「これ、美味しいから食べて」
「こっちも美味しいよ」
クラスメートたちが次々とそう言い、大西さんの机の上にお菓子を置いていくのが見えた。
そのパッケージにはどれもハチミツと書かれている。
「なんだよこれ」
柊真もヒナも甘ったるい匂いに顔をしかめている。



