Keeper.ll



これは幹部候補になるだろう、と思いながらひと段落した帯刀に話しかける。奇襲?そんなのすぐに私の勝ちで終わるし。

『よう、帯刀』

そういうと誰だよこいつと言ったような目をされた。

ふむ。意外とメイク上手くできてるんだな希望さん。いや希望さんのテクニックを疑った訳では無い。ただ私の顔を知っている帯刀ですら分からない程度には成功しているのだと。だってテープとか使って骨格とか変えた訳でもないし。

「誰っすか、アンタ。」

より一層笑みを深める。ドヤ顔したくなるな。

『さぁ、誰だと思う?』


これじゃまるで私の言い方、悪者ではないか。


「……は、まさか…!」

目を見開いていくところで1発蹴りを入れる。相手はギリギリで避けた。

『ナイス〜』

「あんた怒られないのか!?俺知りませんからね!時友さんとかにも口酸っぱく参加しないように言われたりしてないんですか?」

『いや、言われたり……したような?』

「勘弁してください、時友さん怒ると怖いんです、よ!」

拳をいなして掴む。そのまま体を近くに持ってきて沈める。殴る蹴るといより武道である。

「クソッ、俺1人じゃ紫陽さんは無理だ。」

『お疲れ〜』

煽るように行って出口を示す。私が入口として通してもらったところだ。

そういえば退場した人たちってどこに、と思ったら柵を出たすぐ目の前で応援していた。