お前が好きだなんて俺はバカだな

夏祭りでは、花火もみれる。

色とりどりの光が、綺麗...。

「すみません。
遠谷先輩ではなく私と見ることになってしまって。」

「ううん...大丈夫。」

「やっぱり、こちらを気にしているようですね。」

「え?
あ...ほんとだ。」

会長が遠くからこちらを見ていた。

いつもの明るい感じではなく、どこか気まずいような、悲しそうな表情だ。

「ちゃんと話したほうがいいのかな。」

「そこはおまかせします。」

おまかせしますって言われても...。

「こういうとき、えりなちゃんだったらどうする...?」

「こういうときがどういうときか分かりませんが...。

私がもし自分の好きな人についてこんな噂を流されていたら、迷わず確認して、必要ならマウントを取りますよ。」

「...えりなちゃんは凄い勇気があるんだね。」

「知るということは大事なことだと思いますから。どんなことであれ、興味はあります。」

「知らなければよかったってことは...?」

「そう感じることは、ほとんどは一時的なものです。結局は知らなければ前に進めません。」

「うーん...。」

「別に美咲さんにその気がないのならそれでもいいと思いますけど。
無理をしないのも選択のひとつです。」

「それって...。
逃げるってこと...?」

「はい。悪くいえばそうなりますよね。」

う...。

なんか辛いな...。

「ねえ...えりなちゃん...。
ひとりじゃちょっと...こわくて...。」

「別に一緒にいる分には構いませんが。
私は当事者ではないので、それ以上は何もできません。」

「いいの...?
ありがとう。」