お前が好きだなんて俺はバカだな

「お前...本当に夏祭り来るのか...?」

「はい、もちろんです。
なんたって夏祭りですから。」

「理由になってないんだよ。
別に遊びに行く訳じゃないし。」

「喧嘩ですよね、知ってます。」

「いつからそんなに肝が据わるようになったんだ。」

「先輩に会ってから精神がかなり鍛えられたので、こちらのことは気にしないでください。」

「おい...。」

「それと、今夜のお祭りは、えりなちゃんも一緒にいくことになりましたから。」

「ああ...東條んとこの...?
あの人騒がせな?」

「相変わらず刺がある言い方ですね。
先輩のこと心配してきてくれるんですよ?」

「別に何もしないで見てるだけだろ。」

「先輩がノックアウトされたときに出来るだけはやく助けてくれるんだそうです。」

「はははっ...。
随分となめられてるみたいだな。兄妹からして。」

「念には念をですよ、先輩。」

「分かってるけど。
お前、悠長に浴衣に着替えてるけど、そんな動きにくい格好で転ぶなよ。」

「転びませんよ。」

「変なやつに捕まってもしばらく助けてやれないかもしれないからな。」

「もしそうなったら、えりなちゃんを盾にして逃げます。」

「...お前も相当刺々しいな。」

「ブラックジョークですよ。」

「真面目にやりそうで怖い。」

「実際の私は心が綺麗なのでそんなことはしませんよ?」

「ああ、今のもジョークかな。」

「こら。」

明日になっても、こうやって笑って話してられるかな...。