お前が好きだなんて俺はバカだな

「ありがとうございます先輩。
楽しかったです。」

「そうか。
それはよかったな。」

「あれ、先輩、もしかしてエセラビちゃんに慣れました?」

「なんか...ずっと見てたら確かに可愛く見えなくもないかなと思えました。(洗脳済み)」

「何故に敬語...?」

「まあ、こいつの顔はともかくとして、
喜んでもらえたならそれでよかった。」

「先輩、
汝はエセラビちゃん苦手なのに無理してでも楽しませてくれましたね?」

「苦手じゃない。
こいつの顔がキモいだけだ。」

「やっぱりキモいんですか!」

「でも、まあいい。」

「何がですか...?」

「こいつがキモくても、それはそれで。」

先輩、何をおっしゃっているんでしょう...?

「お前の顔が少なくともいつもの数百倍は
可愛く見えるから。」

「え...?
それは私自身を評価してるんですか?
それともエセラビちゃんの評価ですか?」

「両方だ。」

「なんですかその独特なほめ方は。
私じゃなきゃ理解されずに怒られてますよ?」

「あ、理解してくれるんだな。」

「まあ...なんとなく先輩が私をフォローしようとしてくれてるっていうのは分かります。」

「それが分かってもらえたのならこっちの勝ちだな。」

「まあ、そうかもしれませんけど、
せめてお世辞でも普通に可愛いとおっしゃっていただけないでしょうかね。。。」

「あーかわいい(投げやり感)」

「こらっ。」

私は先輩のおでこにデコピンした。

もちろんそのままじゃちょっと届き辛いから、先輩がわざわざ少しかがんでくれるっていう謎仕様だ...。

「気持ちがこもっていないので、もう一回やり直しです。」

「えー。
ったく、仕方ないな...。」

先輩はわざとらしく咳払いまでする始末...。

ちゃんと真面目に言ってくれないだろうか。

まあ、それを私が無理やり言わせるのもおかしいけど...?

「結野は、ほんとに
かわいいな。」

「...(//O_O//)。。」

そして、いつも先輩にちゃんと言わせて、
私はずうんと、後悔しちゃうのだった...。