お前が好きだなんて俺はバカだな

生徒会室から出て、しばらく歩いて、学校の外だ。

「先輩...私...。」

今さら、こんなことになるとは思わず、後悔してしまった私に、先輩は、

「やっちまったな。」

と、苦笑いで言った。

「ごめんなさい...私のせいで先輩まで...。」

「お前のせいじゃない。」

「でも...。」

「良かったんじゃないか?
だって、これで2人で思う存分過ごせるだろ。」

「でも、夏休みの見回りは...しなくていいんですか?」

「放っておけばいいだろ。
夏祭りにだけ喧嘩しに行けばいい。」

妙に先輩が吹っ切れている。

それが、逆に申し訳なくて...。

「なんだよ、暗い顔して。」

「だって...。」

「今さら後悔してる暇があるなら、夏休み中の予定でも考えろよ。」

「予定...ですか?」

「お前の好きなキモいウサギの遊園地にでも連れてってやるよ。」

「...エセラビちゃんパークですか...?」

「そう、それ。」

「でも...。」

「でも、も、へちまもないだろ。
確か、来週あたりまでパレードやるから行きたいってお前が言ってたんだぞ。」

「...そうですね...。」

これで、先輩と色んなところに行ける...。

生徒会に気にせず過ごせる...。

喜ぶべきなんだろうな...。

「いい加減元気出せよ。しょぼくれてるとエセラビみたいな顔になるぞ。」

「...失礼ですね。エセラビちゃんはあれが満面のスマイルなんですよ...?」

「マジか、キモっ。」

「先輩...。
そんなにガチなトーンで言わないでくださいよ...。」

でも、先輩がこうやって、私を元気づけようとしてくれてるのは、やっぱりちょっと嬉しかった。

せっかく先輩がデートに連れて行ってくれるんだから、私もエセラビちゃんみたいなとびきりのスマイルでいなくちゃ。