お前が好きだなんて俺はバカだな

「おかえり。
それで東條イルマはお前になんと?」

「先輩...知ってたんですか。」

「ああ。お前に指一本でも触れたらこっちから討ち果たしてやろうかと思ってたけど。」

「先輩...すみません。」

「もう無理しないって約束してくれたら許してやる。」

「はい...。」

「しかし、わざわざこんなところに現れるなんて、あいつよほど暇人だな。」

「そうかもしれませんけど...。
よほど先輩を傷つける気のようです...。」

「マジか。
やめてほしいな、物騒なことは。」

「先輩、本当に大丈夫ですか?」

「うん、平気。」

先輩は相変わらず冗談だと思ってるのかな。

「そんなに俺との交流とやらが楽しいのかな。」

「分かりません。でも、目はキラキラしてましたよ。」

「とりあえず、夏祭りでは他の人たちを遠ざけておいてくれ。」

「でも...。」

「大丈夫だよ。」

「先輩、怖くないんですか?」

「全然。」

そんなやりとりを、えりなちゃんは虚ろな表情で見つめていた。