お前が好きだなんて俺はバカだな

食事が終わると、食器とか片付けるので競争みたいになっちゃうし...。

でも、悪い気は全然しなかった。

美礼さんは座って本を読んでいる。

「その本面白いですか?」

「うん。」

「どういう話ですか?」

「恋愛ものだよ。」

「え、美礼さん恋愛小説とか読むんですか?」

「読むよ。ちょっと古い話だけど。」

「興味あります。」

「暇つぶしだし、どちらかと言えば、冷やかしも結構な内容だけどね。」

うーん...よくわからないけど、よくある話ってことかな...?

「でも、美礼さんが好きな本だからきっと面白いですよ。」

「そうかな。」

「後で私にも読ませてください。」

「うん、いいよ。」

「私、もっと美礼さんのこと知りたいです。」

「俺のこと?」

「はい。特に好きなものとかは、絶対知りたいです。」

「興味あることは沢山あるけど、結野が1番好きだよ。」

こんなに素直すぎてもこまっちゃう...。

それにこんな済まし顔で言うことじゃないのにー。

「じゃ、じゃあ興味あることでいいです...。教えてください。」

「いいけど、俺からも頼みたいことがある。」

「なんでしょう?」

「俺ももっと近づきたいから。家ではなるべく口調を変えてくれる?」

「口調...?」

「そ。俺と同じくらいに馴れ馴れしく。」

「それって、ため口ってこと...?」

「そう。」

ど、どうしよう...。

「いや?」

「いえ...そんなことは...。」

「じゃ、そうして?」

「...うん。
じゃあ...呼び方も変えるの...?」

「可能ならそうしてほしいな。」

「じゃあ...美礼、くん...?」

「...たまらないな。」

「もう...!」

男の人ってよく分からないよ...。